「ただの寝言」と「病的な寝言」の見分け方・対処法

寝言の対処法

 

一般的な寝言の対処法についてですが、まず前述の通り、子供の夜驚症なら、思春期までに殆どの場合は自然とよくなるので、あわてる必要はありません。

 

成人で、寝言の原因がはっきりしている場合なら、とにかくそれを取り除くことになります。強いストレスが原因で寝言が増えているとするなら、ストレスを減らす工夫や、上手にストレスを対処する方法を学んでください。

 

いろいろな薬の副作用としても寝言があります。抗うつ薬、気分安定薬、抗精神病薬、心不全治療薬、抗パーキンソン病薬などがそうですが、他にも胃潰瘍治療薬、抗腫瘍薬、抗結核薬などでも寝言が増える場合があり、そんな場合は主治医に相談した方がいいでしょう。

 

寝言に何か症状を伴うなら、病気が原因の寝言かもしれません。寝言や他の症状がひどいのなら、睡眠障害の専門医の診察を直ちに受けた方がいいでしょう。

 

また、俗に「寝言に返事をしてはいけない」とも言いますが、これは案外理論にかなっています。夢を見ているレム睡眠の時に寝言が出ることが多いのですが、睡眠中にも情報収集機能が働いているので、寝言に対する返事をすると、それを夢に取り込んだり、もう一度寝言を言ったりすることもあるのです。

 

寝言に返事をすること自体が健康を害するわけではないのですが、睡眠の邪魔になる可能性はありますから、返事をするなら小さな声にしておいた方がいいでしょう。