「ただの寝言」と「病的な寝言」の見分け方・対処法

その他の寝言の原因

 

中高年に多いのですが、「睡眠時無呼吸症候群」でも、寝言がよくみられます。ただし、種類としてはうめき声やあえぎ声になることの方が多くなり、あまりはっきりした単語は出てこないようです。

 

寝言にいびきや呼吸停止を伴う場合はこの病気を疑うことになります。「睡眠時無呼吸症候群」は、普段の生活改善からも対処することになります。

 

ナルコプシーの患者にも、寝言がよく聞かれます。過眠症の代表的な病気となるのが若い頃に発症するナルコレプシーです。ナルコプシーになると、かなり強い眠気が一日のうちに何回も起こって、辛抱できずに眠ってしまいます。

 

それが普通であれば緊張状態となるような場面でも眠ってしまう睡眠障害です。こうした過眠症の症状があると、日常生活にいろいろ障害を起こしてしまいます。寝言の内容は感情的になり、しばしば悪夢を伴ったものになります。

 

笑ったり怒ったりすると体の力が急に抜ける「情動脱力発作」、寝入りばなに幻覚を見る「入眠時幻覚」、金縛り(睡眠麻痺)も起きます。

 

子どもの寝言で多いのは夜驚症です。これは寝言というよりも、むしろ叫び声や悲鳴をあげるような状態で、眼も覚ましてしまいます。自律神経(脈拍が速くなったり呼吸が荒くなったりなど)の症状も見られます。ただし、小学校の高学年になる頃には症状がなくなります。