「ただの寝言」と「病的な寝言」の見分け方・対処法

レム睡眠行動障害

 

前項で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉が出てきましたので、ちょっと説明をしておきます。

 

まず「レム睡眠」は浅い眠りです。これは、身体は深く眠っていても脳は活発に動いている状態で、筋肉の疲労回復はしますが、ちょっとした物音でも目が覚めやすく、トイレに起きたくもなります。

 

脳が動いているので、この時はよく夢をみますが、この時目覚めるとすっきり起きることができます。

 

金縛りに遭いやすいのもレム睡眠時です。「ノンレム睡眠」は、深い眠りなので、脳も身体も休んでいる状態となります。普段の居眠りの大半はノンレム睡眠で、身体を支える筋肉は働き、ホルモンの分泌をしています。

 

「レム睡眠行動障害」というのは、いわゆる病気の症状となる寝言のことなのですが、これはその名の通りレム睡眠中に起きます。症状は、脳が動いて夢を見ているレム睡眠中に、夢のままに行動してしまうというもので、通常はそんなことをすると危険なので筋肉を緩めて、身体が動かないようになっているのですが、「レム睡眠行動障害」では筋肉が緩まずに、夢の通りの行動をしてしまいます。

 

パーキンソンなどの神経疾患が原因ともされ、初老期以降の男性が時々かかりますが、本人以外に隣で寝ている人も怪我をしてしまうことがあります。

 

中高年になってから寝言が増えているようなら、睡眠障害の専門医療機関で診てもらうようにしてください。