「ただの寝言」と「病的な寝言」の見分け方・対処法

発熱やストレスが原因の寝言

 

インフルエンザなど高熱を伴う病気になると、普段は殆ど寝言を言わない人でも、この中には、意識がもうろうとした状態で話す、いわゆる「うわごと」の場合もあります。

 

ストレスには「日常的なストレス」と「心的外傷後ストレス障害」がありますが、こうしたストレスも寝言の原因になります。日常的なストレスに多くさらされていると、寝言の回数が増え、程度もひどくなります。

 

「心的外傷後ストレス障害」はPTSDとも呼ばれますが、仕事や受験の失敗、失恋、家族や恋人との死別など、非常にショックな出来事が起こり、その辛い体験を忘れたくても忘れられず、辛過ぎて記憶が消えてしまったりする心の病気です。

 

出来事の直後は、一見落ち着いている状態に見えても、出来事の記憶が数週間~数ヵ月、人によっては数年後に、悪夢やフラッシュバックで蘇ってくることもあるのです。

 

肉体的な訓練をかなり重ねている人でも避けられない病気で、原因となる事件や事故の回避以外の予防法がありません。なってしまったら、以後の正しいケアをするのが対処法となります。

 

薬物療法によるPTSD治療もあります。どうしても寝つきが悪く、睡眠が浅くなる傾向があるので、不眠症状に対しては睡眠薬を処方し、気持ちが冴えずに何もやる気がしないような気分の落ち込みには抗うつ薬が処方されます。また、安眠できる環境づくりも大切です。